もったいない(4) 2011/04/04

昭和30年代ごろまで農家は「リサイクル工場」だった。
農家の「捨てるものがない」米づくり循環を振り返ってみた。

●米
1,ご飯(日本人の主食)
  人の糞尿は発酵させて畑や田んぼの肥料
2,お米の溶き汁は家畜の飲料水
3,精米後の割れ米は米粉にして和菓子作り
4,夏、腐った残りご飯は保存し糊に利用
  ゆかた、和服用の糊。障子、襖張り替え用の糊

●玄米
1,精米し良品は米
  不良品は味噌の原料。鶏や豚の飼料
2,米ぬかは沢庵漬けやアク抜き。牛、馬、豚、鶏の飼料

●ワラ
1,編んでムシロや米俵、わらじ、たわし
2,縄(大小)作り。
3,家畜の主食(主に牛、馬)
  家畜の糞尿は田んぼや畑の肥料
4,ほうき、雨カッパ(稲穂が付いていた先っぽ使用)
5,残りのワラは燃料(ご飯焚き、魚まぶし)
  燃料に使った灰は野菜、田んぼの肥料
6,田んぼの刈り敷き(麦・菜種栽培の肥料)
7,壁土(かべつち)に利用(土とこねて家の壁にワラを入れる)

●モミ殻
1,枕
2,ストーブ、風呂沸かし燃料
3,燃料に使った灰はサツマイモや田んぼの肥料
  火鉢の灰に利用

このようにみてくると、稲作の米作りは捨てることが、
まったくないことがわかります。

当時の農法はトラックターなど機械化前の時代。
すべて人間の手作業による米作り。

農薬など使われず、田んぼにはたくさんのチョウチョ
やトンボが飛び交い、のどかな田園風景だった。

東日本大震災を機会にリサイクルについて考えてみ
たいものですね。